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前回、ハナダイ達のメス⇒オスへの性転換のお話をしましたが、 ハナダイの仲間、ベラの仲間、ハゼの一部(オキナワベニハゼ・ヤシャハゼ等)、ブダイの仲間・・・等々。実に何と魚類の80%が性転換をするのです。 そのほとんどがメスからオスへの性転換なのですが、 中にはその逆で、オスからメスに性転換をする魚もいます。 例えばクマノミ・・・ あのニモのモデルにもなったカクレクマノミも含まれます。 何とニモは、あのまますくすく育つと女の子になってしまうのです。 ハナヒゲウツボ、エンマゴチ、クロダイなども同じく オスからメスへの性転換をします。 よくガイドさんたちはこんな話・・・ イソギンチャクの中に住んでいるクマノミは、一番大きいのがメスで後はみんなオスです。で、そのメスが死んだら、オスの中で大きい(強い)のがメスに性転換します。 ・・・という話をしてくれます。 では、なぜクマノミの仲間はオスからメスへの性転換なのでしょう? 今回はそのお話です。 興味の無い人はパスして下さいね。 まずこの2つの原則を知っておく必要があります。 ・生き物はみんな自分勝手で、自分が得をすることが最優先。 ・生き物の最大の存在目的は子孫(自分の遺伝子)をより多く残すこと。 イソギンチャクの中にクマノミが数匹住んでいるとしましょう。 この閉鎖された環境、(イソギンチャク)の中で、一つの社会が構成されていることがカギとなります。 前にも書いたとおり、彼らは(生き物は)みんな自分勝手です。 「みんなで協力してこのクマノミ社会を、存続させよう!」 ・・・なんてこれっぽっちも考えていません。 みんな考えていることは自分だけの子孫をたくさん残すことのみです。 さて、自分だけの子孫をたくさん残すためには。。。 自分だけが繁殖活動に参加するのが一番良い訳ですが。。。 自分だけでは子供は作れません。 相手が必要です。 そう、自分と相手だけが繁殖活動(平たく言えばエッチ)をするのが一番いいわけで、 クマノミは自分の繁殖相手以外の個体をおもいっきり攻撃していじめて、エサも横取りし、成長させないようにします。 すさまじい競争が生じるわけです。 一般的に強さと、体の大きさは比例するので、 体の大きい順に非常にはっきりとした順位関係が生じます。 その結果、イソギンチャク内のクマノミは1ペアのみが繁殖できて、その他は繁殖できるまでには育たない(育つことができない)のです。 さて、1ペアのみが繁殖するとして、その1ペアがより多くの子供を作るためには、 大きい方と小さい方、どちらがオスで、どちらがメスが良いのか・・・ 精子と卵子の作りやすさで考えると・・・ 卵の量でそのペアの子供の量が決まります。 卵の量と体のサイズは比例しますので、、、 ということは体が大きい方がメスであるほうが、そのペアお互いにとって良いということになります。 ということは、クマノミ社会で一番多く子供を残せる方法は・・・ メスとして生まれて、一番のボスメスになるまで待って子孫を残す。。。。 よりも オスとして生まれて、オスのまま一生を終える・・・ よりも オスとして生まれて、ナンバーツーになったら、 そのままオスとしてエッチして、自分が一番大きいナンバーワンなった時、メスに変身する方法が一番多くの子供を残せることになります。 まさにクマノミはそれを実行しているのです。 今度クマノミを観察する機会があったらじっくり見てみましょう。 きっと大きい固体が2匹います。 その2匹が繁殖できるペア(大きい方がメス)で、 あとは、栄養失調で大きくなれない、かわいそーな 固体です。(一応オス、でも繁殖能力はない) 仲の良いファミリーではなく、し烈な競争をしている ライバル同士なのです。 おまけ・・・ ニモのパート2ができたら、その映画は大きくなって「母親」となったニモが奮闘するストーリーにならないとウソです。 |
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