HOME > お魚のちょっとおもしろい話 > SPな会話
ログ付けをしている時・・・
ガイドさんたちの会話や、マニアなダイバーさんたちの会話で
こんな話をしているのを聞くことがあります。
「あのハゼ珍しいよね」
「そだね、まだ和名は付いてなくて○×△ハゼのspだね」
「このベラは?」
「これは%&#ベラのspだよ、珍しいよ」
「そーかぁー、sp種だったんだ」
「sp種という言い方はおかしいよ、spだよ」
「そういえば!?@ベラのvarもいたね」
「いや、あれはnup.だよ
「そっか~nup.か」
・・・sp?
何やそれ?
スペシャルに珍しいのか?
var???
パソコンみたいにバージョンアップした魚で
新しい機能でも付いているのか?
マニアな世界では、フツーの人には理解できない会話が
よく飛び交っています。
特にspと言う言葉はマニアが良く使う言葉で、
まるで念仏の如く、spspと記号が飛び交います。
ここはちょいとその辺を覚えておいて、
マニアさんの会話を盗み聞きしてみましょう。
その昔、学者さん達が、
地球上の生物を分類しやすいようにグループ分けをしました。
分類するときは大きいグループから段々細かく分けるのが
分かりやすいですね。
例えば、食べ物を分類する時・・・
こんな感じですね。
・・・という感じで地球上の生物を分類して・・・
かい もん こう もく か ぞく しゅ
(界) →(門) →(綱) → (目) →(科) →(属) →(種)
というグループ分けをしました。
人間の場合、
動物界→脊索動門→哺乳綱(類)→霊長目→ヒト科→ヒト属→ヒト種
・・・となります。
サルと人間は「科」までが同じで、「属」で分かれます。
鳥 (鳥綱『類』) と人間は「綱」で分かれ
昆虫 (節足動物門) と人間は「門」で分かれます。
木 (植物界) と人間は「界」で分かれます。
なるほど、 で?spは?
その(種)というのを英語でspecies(スピーシーズ)と言い
略してspと言っているのです。
つまり、spとは 「~~の一種」ということになります。
そしてvarはvariety(バラエティ)の略で「変種」という意味なのです。
varietyの直訳は「種類」なんですけど・・・。まぁヨシとして。
「sp種」というのは、訳すと「一種の種」なのでヘンな意味になります。
ちなみにnup.とは、婚姻色で体の色を変えてメスを誘っている
オスのことです。
その辺を踏まえて、もう一度最初の会話を聞いてみましょう。
「あのハゼ珍しいよね」
「そだね、まだ和名は付いてなくて○×△ハゼの一種だね」
「このベラは?」
「これは%&#ベラの一種だよ、珍しいよ」
「そーかぁー、一種の種だったんだ」
「一種の種という言い方はおかしいよ、一種だよ」
「そういえば!?@ベラの変種もいたね」
「いや、あれはバリバリのヤル気満々でメスを探しているオスだよ
「そっか~バリバリか」・・・
こんな会話をしてるんですね~
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