安全にダイビングを楽しんでいただくために

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最も見過ごされやすく、見抜きにくいのが「健康状態」です。

「ダイビングは安全なレジャーです」と言う広告を目にすることは多いと思います。

器材やカリキュラムの発達、インストラクション技法の向上により、スポーツダイビングが始まった頃の1960年代ほどの危険はありませんが、しかし、やはりダイビングには一定の危険が伴います。
その“一定の危険が伴う”ダイビングを、できるだけ安全に楽んで頂く為には、私達サービスの提供側がするべきことと、お客様自身で行って頂くことがあります。

海況判断や、適切なダイビングポイント選定、的確なブリーフィング、レンタル器材や船のメンテナンス、ダイビングのチーム分け、話しやすい雰囲気づくり等は私達ダイビングサービスの提供者が責任を持って行います。

お客様自身にして頂くことは、ブランクがあったり苦手なスキルがある場合はご申告頂くことや、ダイビング中、非常に疲れたり恐怖を感じたらガイドに知らせてダイビングを中止すること。
そして日頃とダイビング日程中の健康管理です。

スキルに自信が無い場合や、ブランクがある場合、お申し込み時に申告して頂ければ、あらかじめ定員数を控えたり、チーム分けで人数を少なめにしたりと、色々な対応ができます。 また、そのような事柄はお越し頂いてからのお客様の態度や仕草でも「おおよその見当」が付きます。
ダイビング中に恐怖を感じている場合や、疲れている場合も「表情」や「態度」、「エアーの排気」を見ればある程度判断できますので、私達の方から中止を促したり、ボートへ誘導することができます。

そのような中、最も見過ごされやすく、見抜きにくいのが「健康状態」です。安全にダイビングを楽しむために、日々の健康状況、滞在中の体調等の変化には充分ご留意下さい。

事前の健康状態について

心肺機能に疾患がある場合や、高血圧等、一定の項目に当てはまる場合、ダイビングを行うにあたり、医師の許可が必要な場合あります。 また、健康であっても妊娠中の方は高圧環境が胎児に与える影響がはっきりと分かっていないことから、ダイビングをすることができません。

下記に当てはまる項目がある場合、事前に医師の許可を得てください。(許可書はご持参下さい)

  • 処方せんによる投薬を受けている
  • 現在、ぜんそく等の呼吸器疾患がある
  • アレルギーの激しい発作かある
  • 何らかの肺の病気にかかったことがある
  • 高血圧症、または血圧降下剤など血圧をコントロールする薬を服用している
  • 心臓疾患にかかったことがある

また、下記に当てはまる場合、残念ですがダイビングすることが出来ません。

  • てんかん、発作、けいれんを起こす、またはそれを抑えるための薬を服用している
  • 妊娠中の方

【補足】年齢について

ダイビングをするのに年齢上限はありません。
ただし、年を重ねるごとに心肺機能や運動能力が減退するのは自然なことです。

60歳以上で高血圧気味または肥満の方は事前に医師に相談されることをお勧めします。 高血圧気味の方はダイビング中の心筋梗塞や、脳梗塞のリスクが増加します。 当日朝の血圧チェックはそれらの兆候を察知するのに役立ちます。 当サービスでは血圧計を常備しておりますので、心配な方はご利用下さい。

当日の健康状態について

待ちに待った楽しい旅行ですので、美味しいものも食べたいですし、当地のお酒も飲んでみたい、限られた日程で出来るだけ多くの楽しみを経験したいと思うのは当然のことです。
ですが、疲れが残っていたり、寝不足でダイビングをすると、耳が抜けにくいことがあったり、不意に起こったトラブルに的確に対処できない場合があります。 特に二日酔いでのダイビングは減圧障害の危険性も増します。

そのためには前日のアルコール摂取は控えめにし、遅くとも午後11時までには「宴会」はお開きにしましょう。 充分に睡眠を取ってください。(寝過ぎはOKです(笑)

朝食は消化の良いものを適度に食べましょう。船酔いが心配で朝食を抜く方もおられると聞きますが、空腹よりも適度に食べておいた方が酔いにくいです。

以下に当てはまる場合、ダイビングをお断りさせて頂く場合があります。

  • 風邪をひいていたり、熱や頭痛がある場合
  • 二日酔い等、アルコールの影響が残っている場合
  • 明らかに体調が悪そうな場合
  • 医師の同意が必要な健康状態ですが同意書をお持ちで無い場合

過去にダイビングをお断りした例

  • 飛行機で到着後すぐにダイビングの予定が、機内でビールを飲んだことが判明
  • 二日酔いで来られた
  • 妊娠していた

【補足】飲み物について

ダイビング前後は出来るだけ頻繁に水分を摂るようにし、できるだけ血液をサラサラの状態に保ちましょう。減圧障害のリスクが軽減できるだけでなく、心筋梗塞や脳梗塞のリスクも軽減することができます。 ショップ内、ボート上では常にノンカフェインのお茶を用意してあります。

減圧障害についてはこちらのサイトで詳しく知ることが出来ます。  ダイビング医学・潜水医学